校内研修だより
この日は、今まで自分たちが取り組んできた研修についての振り返りを行いました。まず、学年ブロックごとに今年度の成果と課題の検討を行い、全体で共有しました。その後、本校の研修に2年間携わってくださった校内研修アドバイザーの久保先生と紺谷先生のお二人より、研修を総括した指導助言をいただきました。久保先生からは、研修で互いに検討し合う教員の姿勢と検討内容の深さ、授業に臨む子供たちの姿に研修の成果が表れていると嬉しいお言葉をいただきました。紺谷先生からは、道徳の授業で蓄積した児童の振り返り等のデータベース化とその分析や活用方法等について、今後のICT活用の方向性を示していただきました。道徳について研修し、授業における大切なことをたくさん学ぶことができました。今後は、学んできたことを全ての授業に生かせるよう職員一同、精進していきたいと思います。
9月から10月にかけて、児童がエージェンシを発揮するための工夫を実践し、手立てを検討していくための研究授業を以下のとおり行いました。
・ 9月30日(月) 第4学年 教材『遠足の朝』 校内研修アドバイザーによる指導助言
振り返りの時間におけるワークシートの検討
・10月 9日(水) 特別支援学級(自・情)教材『ふろしき』 実物を用いた体験活動の検討
・10月11日(金) 第3学年 教材『バスの中で』 校内研修アドバイザーによる指導助言
・10月15日(火) 第6回校内研修(第3学年の授業のビデオリフレクション)による検討会
投影的主発問と立場を明確にした交流活動の検討
・10月30日(水) 第1学年 教材『はしのうえのおおかみ』 ペア→全体による交流活動の検討
夏季休業中に作成した道徳の年間指導計画の別葉について、低・中・高学年ブロックに分かれて検討を行いました。更に別葉を実効性のあるものにしていくための方策を考え、職員会議で提案する行事等の実施要項や実施計画のねらいに道徳教育(内容項目)との関わりを明記して教員や児童が意識できるようにしていくこととしました。
また、児童がエージェンシを発揮するための手立てについて、低・中・高学年ブロックで検討・精査しました。導入時のアンケートを中心発問後に再提示したり、役割演技をした後の児童への発問を工夫したりすることで自分事化することが、エージェンシーを発揮させるためには有効であることを共通理解しました。
夏休み終盤のこの日は、11月14日に行う公開授業(2年・3年・5年)に向けた指導案検討を模擬授業形式で実施しました。授業者は中心発問を中心に全体の大まかな流れを授業し、参加者は児童役として予想される児童の反応を返しました。その後、授業者と参加者で「本時のねらい」「エージェンシーを発揮するための手立て」「自己決定・対話と交流・試行錯誤の場面」「中心発問・補助発問」を中心に授業内容の検討を行いました。最後に群大附属教育実践センターの久保先生と紺谷先生より指導講評をいただき、子ども主体の問題解決的な道徳学習の展開についてや、思考を整理するための板書の工夫についてなど、多くのご指導をいただきました。指導していただいた内容を踏まえて、2学期の実践を進めていきたいと思います。
夏季休業明けの子供たちの心の変化に留意するため、スクールカウンセラーの原澤先生をお招きして、「SOSの出し方・受け止め方」についての研修を行いました。自殺のリスクが高まった時の子供の心理状況やサイン、「TALKの原則」を踏まえた対応の留意点などのお話を伺ったあと、想定される事例について先生方で支援やかかわり方の検討を行いました。また、研究のサブテーマであるエージェンシーについて、発揮させためには失敗しても安心して帰ってくることができるところをつくっておくことが基本であり重要であるというお話を伺い、主体性を発揮させるために必要なアタッチメントの考え方を確認することができました。
この日は、2年1組担任の岡村先生による研究授業が行われました。教材「およげないリスさん」を用いて「仲良しに大切なことを考えよう」をめあてとして、役割演技を手立てに取り入れた授業が展開されました。子供たちは、登場する動物たちになりきりながら、そのときの心情を考えて言葉に表していました。授業研究会では、導入で用いたアンケート結果の内容や効果的な役割演技の在り方について活発な協議が行われました。アドバイザーの先生方からは、予想される児童の意識の想定を高くもち、言葉の裏に隠れている意味や心情をどのようにアウトプットさせるか、役割を明確に与えてステージに乗せることが役割演技のポイントであるという指導助言をいただきました。今回の協議を基に、低学年の中心的な手立てである「役割演技」の実践を更に積み重ねていきたいと思います。
第4回校内研修では、まず全員が研修主任の道徳授業を動画で視聴し、目指す児童像について共通認識をもちました。その後、それぞれの学年でエージェンシーを発揮した授業づくりの手立てについて協議して共通理解を図り、今後の授業実践につなげました。また、学校教育全体で組織的・計画的に道徳教育の充実が図れるよう、年間計画の別様の見直しについての手順を確認しました。
資質向上研修の一つとして、毎年度、水泳の指導が始まる前に職員全員で救急処置に関する研修を行っています。利根沼田広域消防本部西消防署の救急救命士の方を講師にお招きし、希望参加された保護者の方と一緒に、ダミー人形を用いて胸骨圧迫の方法やAEDの使い方について、参加者全員が体験を通して学びました。また、昨年度に生じた他県での事例を踏まえて、窒息をおこした際の対処法、熱中症やアナフィラキシーショック症状についての対処法についても丁寧に教えていただきました。
本校は昨年度より、校内研修アドバイザーとして、群馬大学共同教育学部教育実践センターの久保先生、紺谷先生のお二人の先生に指導・助言をしていただいています。この日は、研修主任が研究授業として6年生の道徳を公開し、授業研究会では、お二人の先生に指導・助言をいただきながら、研修の手立てについての検討を行いました。
第3回校内研修では、資質向上研修(学校保健に関する内容)として「緊急時対応」の研修を行いました。養護教諭がコーディネーターとなり、水泳指導時の熱中症の事例、休み時間に持病なしの児童が突然倒れ込んだ事例について、誰がどのように行動すればよいか、その際の課題は何かについて、Googleジャムボードを用いて話し合いを行いました。また、練習用トレーナーを用いてエピペンの使い方について体験を通して確認しました。
群馬県総合教育センターの研修支援隊の事業を活用し、義務教育研究係の西原指導主事をお招きして、道徳教育の基本的事項についての研修を行いました。先生方は、道徳教育を学校全体で組織的・計画的に進めていくための「別様」について改めて学び、その必要性を再確認するとともに改善の見通しを持つことができました。また、道徳の授業における評価について学び、「指導と評価の一体化」についての考えを深めることができました。
第2回校内研修では、研修の副主題「エージェンシーを発揮した道徳の授業づくりを通して」を確認するため、「エージェンシー」とはどのようなものかについて、県教育委員会のリーフレットと教育長メッセージを基に話し合いを行いました。その後、目指す児童像について、「自分事化」をキーワードとして、R5のものをたたき台に低学年・中学年・高学年のブロックに分かれてそれぞれの児童像を検討し明文化していきました。
第1回の研修では、R6校内研修の方向性について、R5の研修の成果と課題やR5の道徳意識調査を踏まえ、研修主任より今年度の方向性について説明を行いました。また、主題についてはR5と同じ「自他を大切にし、よりよく生きようとする児童の育成」とし、副主題について全員で協議を行いました。協議ではICTを活用し、タブレットで話し合いの内容を録音したデータをテキストマイニングに読み込ませて、キーワードを明確化しました。今後は明確化したキーワードをもとにして副主題をつくって行く予定です。